ロジックワークス / AI部署だより
AIの始め方と安全な使い方

AIに会社の情報を入れたら、
学習されて外に漏れる?

2026年10月 株式会社ロジックワークス

「AIに会社のことを入れたら、学習されて、よその会社の答えに出てくるんやろ?」

AIの導入の相談で、いちばんよく聞く心配です。この記事では、主なAI4つ(ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot)が入れた内容をどう扱うかを各社の公式の説明で確かめた結果と、「AIだけの部署」を自社で動かしている当社が気をつけていることを書きます。

結論:会社向けのプランなら、既定で学習に使われない

学習の心配がまったく無いわけではありません。ただ、まず手を打つべきは「どのアカウントで、何を入れるか」です。

言葉の説明

主なAIごとの扱い(2026年10月時点)

ChatGPT(OpenAI)

個人向け
学習に使う。設定の「データコントロール」で「Improve the model for everyone(すべての人のためにモデルを改善する)」をオフにすると、その後の会話は使われない。一時チャットも使われない
会社向け・API
既定で学習に使わない

Claude(Anthropic)

個人向け
本人が選ぶ(2025年8月28日に発表。既存の利用者は10月8日までに選ぶ形)。プライバシーの設定でいつでも変えられる
会社向け・API
既定で学習に使わない

Gemini(Google)

個人向け
「アクティビティを保持」がオンの間は使う。オフにするか、一時チャットを使う
会社向け
Google Workspace の Gemini は、許可なく学習に使わない。API は有料の枠なら使わないが、無料の枠は改善に使われ、人が読むことがある

Copilot(Microsoft)

個人向け
学習に使う(既定)。2026年8月に新しいアプリに変わり、設定の場所が変わっています。使う前に公式の説明で確かめてください
会社向け
Microsoft 365 Copilot(会社のアカウント)は学習に使わない

「30日保存」「人が見ることがある」とは?

各社の説明には、学習に使わない設定でも一定の期間は保存する(例:ChatGPT の一時チャットは最大30日、Claude で学習をオフにした場合は30日、Gemini で設定をオフにした場合も72時間)、安全確認のために人が内容を見ることがある、と書かれています。
これは、詐欺や攻撃などの不正な使い方を見張るためのものだと各社は説明しています。学習とは別の扱いで、期間が過ぎれば消される決まりです。それでも「提供会社の人が見る可能性がゼロではない」ので、見られて困る情報はそもそも入れない、が基本になります。

本当に気をつけるべき4つ

1. 社員が個人のアカウントで使うこと

いちばん起きやすいのは、社員が自分の無料アカウントに、お客様の情報や社内の資料を貼ることです。2023年には海外の大手メーカーで、社員が社内のソースコードなどをAIに入力したことが問題になり、その後、社内での利用を一時禁止したと報じられました(学習されて他人の答えに出た、という発表ではありません)。
対策は、会社で使うAIとアカウントを決めること。会社向けのプランにそろえるのが確実です。

2. 入れていい情報と、入れない情報を分けること

個人情報保護委員会は2023年6月に、事業者が個人データをAIに入れる場合は利用目的の範囲内かを確かめること、本人の同意なく入れた個人データが学習などに使われると法令違反になりうるので提供会社が学習に使わないことを確かめること、などの注意を出しています。
また、多くのAIは海外のサーバーで処理されます。個人データを入れると、外国への提供の決まりにも関わってきます。お客様の名前・住所・電話番号、パスワードなどは、そもそも入れない決まりにしておくのが安全です。

3. AIの答えを、人が確かめてから外に出すこと

情報の「漏れ」とは別に、AIの答えがまちがっていることがあります。見積・メール・書類は、人が確かめてから出す形にしておきます。

4. 共有リンク・「公開」ボタンは、誰でも見られると考えること

この1年あまりでいちばん話題になったのは、学習ではなく共有リンクからの漏れです。

どれも、外から侵入されたのではなく、利用者が押した共有ボタンのリンクが検索に拾われたものです(Grok には、公開になる旨の注意書きも無かったと報じられています)。「リンクを知っている人だけが見られる」と思っていた人が多く、作りの分かりにくさを指摘する声もあります。
対策は単純で、社外秘の入った会話や資料には、共有リンク・公開ボタンを使わないこと。過去に作った公開リンクが残っていないか、各サービスの設定で一度確かめておくと安心です。

うちの会社は、まず何を契約すればいい?

社員が数人〜数十人の会社なら、使うAIを1つに決めて、その会社向けのプランを契約するのが分かりやすい始め方です。すでに Google Workspace や Microsoft 365 を使っているなら、そのAI(Gemini・Microsoft 365 Copilot)が候補になります。料金は1人あたりの月額で、各社の公式の料金ページに出ています(為替や改定で変わります)。
社内の仕組みにAIを組み込む場合(例:問い合わせへの自動の返事)は、APIの契約になります。

当社(AIだけの部署)が気をつけていること

そのまま使える社内ルールのひな形

生成AIの使い方(社内ルール)

  1. 仕事で使うAIは「____(会社のアカウント)」だけ。個人のアカウントでは使わない
  2. 入れてよい物:すでに公開している情報、社内の一般的な文書(議事録の要約、文章の下書きなど)
  3. 入れない物:お客様の個人情報(名前・住所・電話番号など)、パスワード、公開前の金額や契約の中身、他社から預かった秘密
  4. どうしても必要なときは、名前を「A様」などに置き換えてから入れる
  5. 評価ボタン(👍👎)は押さない(押した会話は学習などに使われることがある)
  6. 会話や資料の「共有」「公開」ボタンは使わない(使う場合は「____」に確認する)
  7. AIの答えは、必ず人が確かめてから外に出す
  8. 迷ったら「____」に聞く

※ 業種や扱う情報によって、足りない項目があります。医療・金融など特別な決まりがある情報を扱う場合は、その業界のガイドラインも確かめてください。

まとめ

うちの会社なら、どのAIをどう使えば安全?

AIの選び方から、社内のルールづくり、仕事への組み込みまでお手伝いします。売り込みの電話はしません。

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出典(2026年10月12日に確認)

株式会社ロジックワークス(大阪府交野市)/「AIを、従業員に」
この記事の下書きはAI社員が書き、公開前にAIの点検役(法令・事実・読みやすさ)と代表が確認しています。
各社の扱いは2026年10月12日時点の公式情報です。方針は変わることがあるため、使う前に最新の公式ページを確かめてください。